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蜜ろう と 松やに

蜜蠟造形は、みつろうだけではなく、松ヤニ の存在も重要です。

松の種類もたくさんあり、世界中で採取されています。

あまり聞きなじみのない松やにですが、気にしてみると意外と身近な存在です。


松やには主に滑り止めとしての効果がありますので、スポーツや、弦楽器などでも使われます。その他工業用など幅広い分野で使用され、活躍しています。


彫金では、石留や刻印などをする時に固定するために使います。

やに台として使う場合は 松脂 と地の粉を同量混ぜて 少しの油(菜種油、

オリーブオイル等)と色づけに松煙を加えて使用します。



そんなわけで松やにも松の種類や産地、用途などで性質が異なります。


蜜ろう彫金教室をはじめて沢山の方にミツローに触れてもらう機会が増え、

手の大きさや体温、握力などひとりひとり違うということを実感しました。

本当は自分にあった配合を見つけられれば良いのですが、とても難しいことですので

なるべく多くの人に楽しんでいただけるようなミツローを目指して配合とレシピを見直しをしてきました。

  

 


  今回、できるだけ多くの種類の松やにを手に入れて成分表も参考にしながら 

  中国産、アメリカ産、インドネシア産の三種類の松やにに注目しました。 



 

  *熱を加えて液体にした時のそれぞれの感想は 

 


中国産           アメリカ産         インドネシア産



中国産  色見は蜂蜜のような明るく透明感がありフレッシュな香り 

 

アメリカ産 色見は中国産と比べるとやや黄色みが強い刺激臭の少ないお香のような香り 

 

インドネシア産 色は一番濃く粘性が高くすこし甘い香り 

 

 




        中国産       アメリカ産    インドネシア産

  

 *実際に蜜蝋と混ぜて素材としてのミツローを作り、引き目を引いた感想は 

中国産 適度に粘りがあり、硬さも引き目を引くのに良さそう、ややベトつきがある 

    引き目も程よくでる。 

アメリカ産 柔らかくコシがあまりない、ベトつく、引き目が出づらいが扱いやすい 

インドネシア産 硬い、ベトつきは少なく、高低差のある引き目が出る、

                           硬いので 造形には力が必要。 



それぞれの持つ個性と特製を考えながら配合を考え調合し

少しずつレシピを変えながら扱いやすく引きやすいミツローを目指しました。 


蜜ろう彫金教室では、今回作ったミツローで作品を制作することができます。

ぜひこのミツローでより沢山の方に蜜蠟造形を楽しんでほしいです。



 

 

 

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