●ウッドロジン(松の木の根っこから抽出した松ヤニ)の抽出●
赤松の根っこを用意する。
松ヤニがたくさん詰まったものを選ぶ。
今回は国産赤松の根っこを選んだ。
記録のため重さを測っておく。
ナタ、ノミ、小刀などの工具を使い松の根を細かく割り、薄く削る。
細かく薄くすることで、松ヤニを余すところなく抽出しやすくする。
松ヤニの含有量の多いところは赤茶で若干の光沢があり、重みを感じる。
逆に色の薄いところはスカスカでヤニの香りが薄かった。
耐火性のある大きめの鍋(ボウル)に細かくした松の根の木端を入れ、水をたっぷりと入れる。木端に水分が浸透するまでしばらく待つ。
鍋をコンロに乗せ火をつける。沸騰させ煮込んでいくと松ヤニが水面に浮いてくるのですくい上げ、別の容器に移す。
テレピン油が揮発し刺激臭がするので換気のよいところで行う。
木端から松ヤニが抽出されたら、木端を取り除き、鍋にこびり付いた松ヤニをこそぎ取る。
取りためた松ヤニを耐火性のある容器に移し火にかけ溶かし一塊にしていく。
冷まし固めて松ヤニの完成。
実際使うときは木端などの異物がなくなるまで濾過してから使用する。
~松の木の根から松ヤニを抽出してみた感想~
自力で硬い松の木の根っこを削る作業が結構大変なので、大量に木端を作る時は木材粉砕機などの機械があればよりよいと思った。
根っこは場所によって松ヤニの含有量が異なる点が興味深い。
煮込み方が浅かったのかほとんど松脂を抽出できず、普段使用している松ヤニよりべたつきが強かった。
今回は煮だして松ヤニを抽出する方法を選んだが、他にも抽出方法はあるようなので、そちらもいずれ試してみたい。
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